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ラルク アルバム『ectomorphed works』yukihiroリミックス

『ectomorphed works』

2000年6月28日、L’Arc~en~Ciel 初のリミックスアルバム『ectomorphed works』が発売されました。
リリース直後のオリコン週間アルバムランキングで週間3位を獲得しています。

収録曲

1998年シングル曲「浸食~lose control~」のカップリング曲から、2000年のシングル曲「NEO UNIVERSE/finale」のカップリング曲まで7曲と、「Larva」「a swell in the sun」「L’heure」のリミックス3曲を加えた全10曲。ドラマーのyukihiroが手掛けたL’Arc~en~Ciel初のリミックスアルバムです。

  1. larva [ectomorphed long mix]
  2. trick [new2 wave of japanese heavy metal mix]
  3. 花葬 [0628 mix]
  4. fate [everybody knows but god mix]
  5. 浸食 -lose control- [ectoborn mix]
  6. a swell in the sun [system in chaos mix]
  7. l’heure [quiet afternoon mix]
  8. cradle [down to the moon mix]
  9. 真実と幻想と [out of the reality mix #2]
  10. metropolis [android goes to be a deep sleep mix]

yukihiroの音楽性、世界観があふれるリミックス曲です。yukihiroはマスタリング以外の録音作業を自分のセルフスタジオで行っています。自分のスタジオや機材を持っていて こだわりがハンパないですね!

曲について(作詞 : 作曲 、ラルねこの感想)

リミックスはすべてyukihiroです。

larva [ectomorphed long mix]
 作詞 : なし  作曲 : yukihiro  
  テンポの良いデジタルチックな音が妙に心地よいインストゥルメントルの曲。

trick [new2 wave of japanese heavy metal mix]
 作詞 : yukihiro  作曲 : yukihiro  
  原曲の激しさはなく不思議な浮遊感を感じるようなリミックス曲。

花葬 [0628 mix]
 作詞 : hyde  作曲 : ken
  妖艶さに加えhydeの透明感のある声が響く美しいリミックス曲。

fate [everybody knows but god mix]
 作詞 : hyde  作曲 : ken
 原曲の激しさも部分的に残しつつ全体的には落ち着いたメロディー。

浸食 -lose control- [ectoborn mix]
 作詞 : hyde  作曲 : ken
 全体的に不穏な雰囲気を感じさせるような音やメロディー。

a swell in the sun [system in chaos mix]
 作詞 : hyde  作曲 : yukihiro
 ほぼ原曲に近いが 歪んだギターの音色やhydeの声が特徴的。

l’heure [quiet afternoon mix]
 作詞 : yukihiro  作曲 : yukihiro 
 妖しい女性のささやき声が入っているゆったりとしたメロディー。

cradle [down to the moon mix]
 作詞 : hyde  作曲 : yukihiro
  ジャズの要素を含む不思議な雰囲気と謎の女性の声が印象的な曲。

真実と幻想と [out of the reality mix #2]
 作詞 : hyde  作曲 : ken
 ゆったりと浮遊感のあるメロディーに透明感のあるhydeの声が映える曲。

metropolis [android goes to be a deep sleep mix]
 作詞 : hyde  作曲 : ken
 原曲よりさらにゆったりと気だるさと妖しさを増したメロディー。

タイアップ

「fate [everybody knows but god mix]」は2000年9月13日に発売された PlayStation用ゲームソフト『ディノクライシス2』のイメージソングとして採用されました。

yukihiroのリミックス曲の傾向

yukihiroは過去にやったリミックス作品をやり直したいと思っていたため、今回のリミックスアルバムを制作しました。
リミックスに選んだ曲として yukihiroの曲はもちろんですが、それ以外ではken作曲の曲ばかりです。これはわざと選んだわけではなく kenの曲は世界観がわかりやすいこともあり自然とkenの曲になってしまったそうです。
yukihiroは『ectomorphed works』について、ハッピーな曲やポップチューンの曲は作れない、暗いなと自分でも感じていたそうです。

yukihiroのこだわり

『ectomorphed works』は音声のバランス、音色加工、定位などを ミキシング・コンソール、コンプレッサー、リミッター、 イコライザー、アナログシンセサイザー、サンプラーなどの様々な機材を駆使してリミックスしています。しかもこれらの機材を含めセルフスタジオで楽曲制作されました。yukihiroはこれらの機材を使いこなし自分でミキシングまで行っています。
アルバムの曲順やタイトル、全体のプロデュースなど、楽曲の最終工程であるマスタリング以外の作業についてyukihiro一人で手掛けました。自分の持っている世界観をもっと明確に形にしたかったと語っています。

新聞広告 ゴルゴ13?

『ectomorphed works』のリリースプロモーションとして、アルバムの2曲目「trick [new2 wave of japanese heavy metal mix]」の音楽と歯科医のイメージを合わせた斬新なテレビCMが流れました。
『ectomorphed works』の発売日の2000年6月28日の新聞広告としてラルクメンバー4名の顔が『ゴルゴ13』に登場するキャラクター(デューク東郷)に似せたイラストが描かれています。全然イメージは違いますが、なんとなく雰囲気で誰なのかわかります。L’Arc~en~Cielはプロモーションや広告など凝ったものが多く 楽しめる内容になっています。

リミックス曲は好き嫌いがあり万人受けはしませんが、L’Arc~en~Cielの幅の広さや遊びの雰囲気を楽しむのも良いですね。