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ラルク アルバム『REAL』 ハードで挑戦的なアルバム リアル

『REAL』

2000年8月30日、L’Arc~en~Ciel 8枚目のアルバム『REAL』が発売されました。
リリース直後のオリコン週間アルバムランキングで週間首位を獲得、2週連続で週間首位を獲得しています。アルバムとしては通算5作目のミリオンセラーを達成。同年度のオリコン年間アルバムチャートでは年間13位を記録しています。

収録曲

  1. get out from the shell -asian version-
  2. THE NEPENTHES
  3. NEO UNIVERSE
  4. bravery
  5. LOVE FLIES
  6. finale
  7. STAY AWAY
  8. ROUTE 666
  9. TIME SLIP
  10. a silent letter
  11. ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE

1999年10月リリースの「LOVE FLIES」、2000年1月リリースの「NEO UNIVERSE」「finale」「get out from the shell」、2000年7月リリースの「STAY AWAY」を含む全11曲が収録されています。
1999年12月31日の大晦日から2000年の新年にかけて東京ビッグサイトで行われた ミレニアムカウントダウンライブ『L’Arc~en~Ciel RESET>>LIVE *000』で、これらの曲が先行披露されています。

曲について(作詞 : 作曲、ラルねこの感想)

get out from the shell -asian version-
 作詞 : hyde 作曲 : yukihiro
  全体的に妖しくダークな雰囲気が漂う曲調。英語の歌詞がカッコいい。

THE NEPENTHES
 作詞 : hyde 作曲 : ken
  ハードでダーク、妖艶な雰囲気の曲調。激しいギターが印象的。

NEO UNIVERSE
 作詞 : hyde 作曲 : ken
  明るいメロディーで エレクトロニックな音が妙に浮遊感がある不思議な感覚の曲。

bravery
 作詞 : tetsu 作曲 : tetsu
  シンセサイザーがほどよく絡み 懐かしいような雰囲気のメロディー。

LOVE FLIES
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 ダークでハードなメロディーで最高にノレる曲。イントロのギターがとにかくカッコいい!ベース、ドラムが絡み合ってサビへの盛り上がりがたまらない!

finale
 作詞 : hyde 作曲 : tetsu
 薄暗くダークなメロディーでhydeの歌声やギターの音色が切ない曲調。

STAY AWAY
 作詞 : hyde 作曲 : tetsu
 キャッチーで明るく疾走感がありギターやベース、ドラムがメロディアスな曲。

ROUTE 666
 作詞 : hyde 作曲 : hyde
 これぞロックというハードでノリノリの曲。ドライブに聞きたい曲。

TIME SLIP
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 ゆったりした曲調でギターの音色が心地よく hydeの歌声が切ない曲。

a silent letter
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 寂しげな雰囲気が漂うバラード。不協和音的な音のゆがみがクセになる曲。

ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE
 作詞 : hyde 作曲 : hyde
 hydeの歌声が優しく広がりがあり 温かい気持ちになれるメロディー。

『REAL』はhyde、ken、tetsu、yukihiro全員が作曲者として名前が入っています。
全員が曲づくりができるのがL’Arc~en~Cielの強みですよね!

タイアップ(アルバム曲)

「get out from the shell-asian version-」がトヨタ自動車アジア地区(日本以外のアジア地域限定)のCMソングとして採用されました。

メンバーの音、曲へのこだわり

2000年2月から『REAL』に収録する曲づくりを始め、今回は時間をかけてアルバム制作に集中する期間を長く設けていました。アルバム作成にあたり機材にもこだわり いろいろ比較しながら良いと思う機材などを買い揃えたりしています。
kenは曲づくりに関して、自分の頭で考えてギターを弾く感じではなく 手が勝手に弾いている、曲が勝手に出てくる。ギターをアンプに繋いで、鼻歌まじりで自然に作っていく感じ。カッコいいアルバムだなと思いますね。一つ研ぎ澄まされた感じがするアルバムと語っています。
yukihiroは楽曲によってスタジオを変えて録音作業を行いました。曲ごとにスタジオを変えた理由として 今回は時間があるしやってみようかなと こだわってみたそうです。
hydeは収録曲を制作していた期間中に2000年に西暦が変わったことに影響を受けています。現状と夢をテーマにしており、夢見てても現実に戻っちゃうというか、現実的に深い夢のような未来はあり得ないっていうのが見えてきたから冷めた詞が多いと語っています。
『REAL』はニューヨークで楽曲の最終工程(マスタリング)を実施しました。
このマスタリングは、ニューヨークの世界最高峰の音楽マスタリング・スタジオ、Sterling Soundのエンジニアであるトム・コインが担当しました。
日本に帰ってきたtetsuはあらためて聴いてみて、こうしたらいいなとアイデアが出てきたため、再度ニューヨークに飛びやり直したそうです。

アルバムタイトル『REAL』への想い

アルバムタイトルは今回もhydeが付けています。タイトルを決めた経緯について、醒めてるなって思った、詞が僕をすごく表してる。現実を見据えた上で夢を語ってる。そういうところが全部見えたので「あぁ〜REALだなって」と思って と語っています。
タイトルについてyukihiroは、hydeの詞はパッと読んでも単純にカッコイイと思えるし、深く考えるきっかけになるキーワードが入ってる気がする。ピッタリのタイトルだと思う と語っています。

アルバムジャケットデザイン

アルバムジャケットの写真は、前作『ray』にもかかわった、アートワークを数多く手掛けるモート・シナベルが撮影したものです。フランス・パリにあるノートルダム聖堂のガーゴイル(怪物などの姿を施した雨樋の機能を持つ彫刻)を南の方角から身を乗り出して撮影したものだそうです。
このガーゴイルはその姿から魔除けの意味を持っていると言われており「何百年もの間、人の世を見つめ続けてきた象徴」として『REAL』のテーマに沿うことから起用されました。

『REAL』前半はダークで重さを感じる曲が多いのですが、終盤は優しく希望を感じるようなイメージですね。ハードでちょっと大人の雰囲気の『REAL』をぜひ聴いてみてくださいね。