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ラルク アルバム『True』 sakura在籍ラストのアルバム

『True』

1996年12月12日、L’Arc~en~Ciel 4枚目のアルバム『True』が発売されました。
前作の『heavenly』はライブを中心にしたかったことから短期間で仕上げたそうですが、『True』は じっくり曲を煮詰めてレコーディングするために1996年2月ごろから準備を進め、レコーディングは1996年7月から山中湖にあるスタジオにて合宿で実施しました。
この頃からhydeの詩の付け方やメンバーの曲の作り方なども変わってきて、これまでのテイストは残しつつポップな雰囲気も取り入れています。
hydeやtetsuも後に語っていますが、自分たちがやりたいことをするためには売れる曲を作らないといけない、と強く意識していたそうです。
その結果、オリコン週間アルバムチャートの初登場順位は2位であったものの、発売6週目でシングル・アルバム通じて初の首位を獲得。その後も110週にわたりチャートインし続け、最終的にシングル・アルバム通じて初のミリオンセラーを達成しています。凄いですね!
『True』を引っ提げて開催されたライブは ラルク 1996年 ライブ(後半) にまとめていますので ぜひご覧ください。

収録曲について

  1. Fare Well
  2. Caress of Venus
  3. Round and Round
  4. flower
  5. “good-morning Hide”
  6. the Fourth Avenue Café
  7. Lies and Truth (“True” Mix)
  8. 風にきえないで (“True” Mix)
  9. I Wish
  10. Dearest Love

先にシングルとして発売されていた「風にきえないで」(1996年7月8日)、「flower」(1996年10月17日)、「Lies and Truth」(1996年11月21日)の3曲を含め全10曲収録。

曲について(作詞 : 作曲、ラルねこの感想)

Fare Well
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 ゆったりとした広がりのあるバラード調。hydeの歌声が切ない。

Caress of Venus
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 ポップで可愛さを感じる曲。爽快感がありテンポが心地よい。

Round and Round
 作詞 : hyde 作曲 : hyde
 詩が過激でダークっぽいがポップさもあるノリの良い曲。

flower
 作詞 : hyde 作曲 : hyde
 ハーモニカやコーラスが効いた優しく浮遊感を感じる曲調。

“good-morning Hide”
 作詞 : sakura 作曲 : hyde
 80年代のロックのような曲調だが英語の歌詞が斬新。

the Fourth Avenue Café
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 管楽器とバンドのコラボレーションが美しくちょっと切ないポップ調。

Lies and Truth (“True” Mix)」
 作詞 : hyde 作曲 : ken
 ギターとベース、ドラムがドラマチックにからむ曲調。名曲!

風にきえないで (“True” Mix)」
 作詞 : hyde 作曲 : tetsu
 軽く明るく疾走感のある曲調。hydeの歌い方も可愛い。

I Wish
 作詞 : hyde 作曲 : tetsu
 バラードのような軽ポップのような可愛く浮遊感のある曲。

Dearest Love
 作詞 : hyde 作曲 : tetsu
 ギターとベースが効いて深みのある曲。hydeの声が伸びやか。

L’Arc~en~Ciel 公式YouTube から「flower」「Lies and Truth」「風にきえないで」の music clip が視聴できます。

L’Arc~en~Ciel 音楽性の転換期

冒頭でも触れましたが、この頃からL’Arc~en~Cielは売れる曲を作ることに力をいれています。やりたいことが山のようにあるが、売れないと実現できないと考え、世間に受け入れられる曲作りをしています。そのため全体的にポップ調になっています。
「the Fourth Avenue Café」のレコーディングでは、東京スカパラダイスオーケストラとコラボレーションし、新しい音楽感で 今でも人気の曲です。
『heavenly』ではsakuraが「Inner Core」を作曲しましたが、『true』では「”good-morning Hide”」で作詞を手掛けています。英語の歌詞でhydeの曲とマッチしてカッコいい仕上がりです。最初「Hide」は「hyde」の間違いかな? まさかX JAPANの…? と思っていましたが「隠す」という意味でした。英語が苦手なのがバレバレですね。sakuraいわく「隠す以外に色んな意味があってジキルとハイドも含まれている。シャレを効かせたつもり」とのこと。
1996年、1997年とライブも順調に走っていましたが、1997年2月 sakuraの事件が…。そのため『True』はこのメンバー最後のアルバムとなってしまいました。この件は ラルク 1997年 活動中止、再開 にまとめていますので ぜひご覧ください。

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