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ラルクとネコ城 活動停止期間のドイツ滞在

活動停止期間の海外渡航

1997年2月24日、sakuraの逮捕によりL’Arc~en~Cielは活動停止状態になりました。この間、メンバーはイギリスのロンドンやドイツに訪れて気分転換をしたり今後の活動について模索しています。
この頃の様子は別記事 ラルク 1997年 活動中止、再開 にまとめてありますので ぜひご覧ください。

いぬのきもち&ねこのきもち

イギリス・ロンドン

1997年5月8日からtetsu、hyde、kenと 当時のマネージャー2名と一緒にイギリス・ロンドンに渡航。しばらく共同生活をし、気分転換に観光をしたり、ライブやクラブなどに出掛けていたそうです。
このイギリス・ロンドンへの渡航は、これまで多忙を極めていたL’Arc~en~Cielにとって、結果的にリフレッシュとなりました。
帰国後、6月から新曲のレコーディング活動に入ります。

再海外渡航

新曲のプロモーションのために一時日本に帰国しますが、8月31日に再び欧州に渡航。渡航先では「虹」のミュージック・ビデオの撮影も行われたそうです。この2度目の渡航にはサポートドラマーのyukihiroも参加しています。4人はロンドンとドイツに訪れ、ドイツには1997年9月4日まで滞在し、9月5日からロンドンに移動。9月13日に日本に帰国しました。

ドイツ・ネコ城

ドイツでは「Burg Katz」通称「ネコ城」というホテルに滞在します。ネコ城は、ドイツ連邦ラインラント=プファルツ州ザンクト・ゴアールスハウゼンのライン川上流沿いにあるお城です。ネコ城というと、猫がいっぱいいるお城?と想像しますが全く違うそうです。

ネコ城の名前の由来

14世紀後半にカッツェンエルボーゲン・ウイルへルム伯爵2世がネコ城を築城しますが、この伯爵の顔が猫に似ていたとか、お城の一部に三角屋根の部分が2つあり それが猫の耳のようだからとか、伯爵の名前の「カッツェンエルンボーゲン」がドイツ語で「猫の肘」の意味で、略してネコ城と言っていたからとか、いろんな説がありますが、「猫の肘」というのが真相のようです。

ネコ城の歴史

Burg Katz 通称「ネコ城」は 1371年頃にドイツ連邦ラインラント=プファルツ州ザンクト・ゴアールスハウゼンのライン川上流沿いに、軍備強化と税徴収のために建てられたお城です。対岸のラインフェルス城を守るために建てられ、関所としての役割がありました。
ライン川の急カーブ近くのため、谷からの攻撃は不可能で難攻不落の城といわれていました。ところが火薬を使用する大砲攻撃ができるようになったことから、ネコ城の強化のため、3km先のラインフェルス城とアイコンタクトができるように 60mの高さに再建されました。
1479年にフィリップ老伯死去。後継ぎがいなかったカッツェンエルンボーゲン家が断絶したことで、遺産争いが勃発。この周辺の城とともにヘッセン・カッセル方伯領とヘッセン・ダルムシュタット方伯領との間で争奪戦が行われ、1623年にダルムシュタット方伯領がラインフェルス城とネコ城を勝ち取ります。
1692年にルイ14世の征服によって城が破壊され、1758年にフランス人に征服された。1763年に返還されたものの、1806年にナポレオンによって征服。ナポレオン没落後の1816年にはナッサウ公領となり、その後何度か所有者が変わり最終的にはランドラートベルグが城跡を取得し1896年~1898年にかけて再建。
1946年から1951年までは、地元のギムナジウム(ホーフマン・インスティテュート)の所有となります。
1989年以来、日本人が個人所有し ホテルとして使われていますが、一般的には公開しておらずプライベートな高級ホテルとして、オーナーの知人など特別な人が宿泊しているようです。

ラルねこ
ラルねこ

こんな歴史のある特別なネコ城に泊まれる L’Arc~en~Cielはすごいですよね!

ヒトと愛猫の生活情報誌「ねこのきもち」

ネコ城から生まれた名曲

1998年2月25日にリリースされた5枚目のアルバム『HEART』に収録されている「LORELEY」と「fate」は、ネコ城に滞在中に原案ができた曲です。

「LORELEY」

「LORELEY」はhydeが ネコ城からの風景を見て感じたイメージをもとに作詞作曲しており、タイトルはライン川にあるローレライと呼ばれる伝説の岩の名前です。hydeは「完全に映画の世界。”あの世とこの世の境がここにある”って感じの眺めだった」と語っています。

「fate」

「fate」はkenが作曲しており、ネコ城の印象について「城が崖っぷちの上に立ってて。崖の下が谷で、その下にライン河が流れてて、ローレライがあって、電車とか通ってる。そこに泊まった最初の晩に、雷が鳴って、嵐みたいになったんですよ。もう楳図かずおが描くようなマンガの世界。あの世とこの世の接点が、そこにあるんじゃないかって雰囲気」と語っています。

曲調の違い

hydeもkenもネコ城からの景色に同じ様な印象を受けましたが、それぞれが作曲すると違う曲調になるのも面白いですね。
この2曲は本当に壮大なイメージで引き込まれるような曲ですので、ぜひネコ城の歴史や景色を想い描きながら聞いてみてくださいね。

犬・猫の総合情報サイト『PEPPY(ペピイ)』