「Lies and Truth」
1996年11月21日、L’Arc~en~Ciel シングル「Lies and Truth」が、8㎝シングルCDとして発売されました。sakuraが在籍していた最後のシングル曲になります。
作詞、作曲、編曲
作詞 : hyde 作曲 : ken
編曲 : L’Arc~en~Ciel & 西平彰
どんな曲?
ギターとベース、ドラムがドラマチックにからむ曲調。幻想的だけど重くなりすぎない絶妙なバランスの歌詞や歌い方で、ラルクの名曲の内のひとつ。
収録アルバム『True』
「Lies and Truth」は、1996年12月12日に発売されたアルバム『True』の7曲目にアレンジを加えた「”True” Mix」として収録されています。『True』については別記事の ラルク アルバム『True』 も ぜひご覧ください。
タイアップ
テレビ東京の音楽番組『TOWER COUNTDOWN』のテーマソングとして採用されました。その後20年以上続いた『JAPAN COUNTDOWN』の前身音楽番組です。
カップリング曲「賽は投げられた」
「Lies and Truth」のカップリング曲として収録されました。この時点ではまだ世に出ていない未発表曲でした。
作詞、作曲、編曲
作詞 : hyde 作曲 : ken
編曲 : L’Arc~en~Ciel & 秦野猛行
どんな曲?
ポップテイストで明るく弾けるような疾走感のある曲調。でも歌詞は世の中を憂い皮肉めいたような、投げやりなようなギャップのある曲。
エピソード
この頃のラルクは自分たちがやりたいことが山のようにあり、それを実現するためには売れる曲を作らないといけないという思いが強く、世間で受けの良いポップやメロディアスな曲を多く作っています。
「Lies and Truth」は弦楽器、金管楽器、オルガンなども使用して音に深みや広がりを出しています。
ミュージックビデオは古い洋館で不思議な雰囲気を醸し出していますが、撮影は埼玉県入間市にある「旧石川組製糸西洋館」という古い洋館で撮影されました。
「賽は投げられた」はsakuraがどのように叩けば良いのか悩み、kenと相談しながら作り上げたそうです。kenはhydeの書いた歌詞にギョッとしたそうですが、シンセサイザーをお気楽な音にしたりして逆に面白くなってきたと語っていたそうです。
因みに「賽は投げられた」とは、古代ローマの政務官であるガイウス・ユリウス・カエサルが残した言葉です。もう引き返すことができないという感じの意味ですね。
「CONCERT TOUR ’96〜’97 Carnival of True」まではライブで時々演奏されていて、ダジャレ大好きなhydeがサイのぬいぐるみを客席に投げ入れるパフォーマンスをしていましたが、これ以降演奏されていない為、ファンの間ではライブで聞きたい曲として必ずと言っていいほど上がる曲です。
L’Arc~en~Ciel 公式YouTube から「Lies and Truth」の music clip が視聴できます。古めかしい洋館の怪しい雰囲気と27歳とは思えないほど少年っぽいhydeが拝めるmusic clipとなっています。