「winter fall」
1998年1月28日、L’Arc~en~Ciel シングル「winter fall」が、8㎝シングルCDとして発売されました。発売直後のオリコン週間シングルチャートで1位を獲得。
1998年1月1日に yukihiroが正式加入して初めてのシングルです。
作詞、作曲、編曲
作詞 : hyde 作曲 : ken
編曲 : L’Arc~en~Ciel & 岡野ハジメ
どんな曲?
ギター、ベース、ドラムに管楽器や弦楽器の音が心地よく絡み合うドラマチックで透明感のある曲調。冬をテーマにしていますが、優しく暖かな雰囲気を感じる曲。
収録アルバム『HEART』
「winter fall」は、1998年2月25日に発売されたアルバム『HEART』の2曲目に収録されています。『HEART』については別記事の ラルク アルバム『HEART』 も ぜひご覧ください。
タイアップ
テレビ朝日のテレビ番組『シカゴ・ホープ』第2シーズンイメージソングに採用されました。この番組はアメリカCBS作製の医療ドラマです。ラルクは基本的に洋楽がベースなので外国の番組のイメージソングも納得ですね。
カップリング曲「metropolis」
「winter fall」のカップリング曲として収録されました。kenはラルク加入のはるか以前より「metropolis」の原曲アイデアを持っていたそうです。
作詞、作曲、編曲
作詞 : hyde 作曲 : ken
編曲 : L’Arc~en~Ciel & 岡野ハジメ
どんな曲?
妖艶で幻想的なメロディーでyukihiroの乾いたドラムが妙にリズミカルでクセになる曲調。ストレートにエッチな歌詞もあり、絶対に地上波では流せない、字幕なんてもっての他という曲。
エピソード
「winter fall」は、winter(冬)とcurtain fall(閉幕)を合わせたhydeの造語で、冬の終わりをイメージしています。「冬の終わり」と「恋の終わり」をかけて、ひとつの恋が冬とともに終わりを迎え、新しい季節を前に、主人公の心だけが冬に取り残されてしまうストーリーになっています。hydeは雪がほとんど降らない地域で育ったことから冬や雪に憧れのような感情があるようです。ラルクで冬の曲といえば「winter fall」や 後にリリースされる「snow drop」「雪の足跡」などがあります。
「metropolis」はkenがサウンドの壊れ具合をテーマに作曲していますが「腕が折れてしまって、うまく弾けないバイオリニストが弾いてるフレーズ」とか「マッチョでめちゃくちゃブキッチョな人の鉄琴」といった不可思議なサウンドを入れたいという面白い表現の仕方をしています。
作詞をしたhydeは、できあがってきたメロディーを聴いて最初からいやらしいイメージがあったということで、かなりきわどい歌詞をつけています。それでいて退廃的な気怠い雰囲気も感じさせる仕上がりです。
ラルクファンの中でも人気が高く「ライブで聴きたい曲」のアンケートではいつも上位に入る曲です。ライブでもhydeが「なぜか人気があるんですよね」「みなさんエッチがお好きなようで」とMCで話しています。
この頃のhydeは、曲が完成するたびに恩師である小学校の先生にCDを送っていたそうですが「metropolis」の歌詞がエッチであったため、さすがに躊躇しましたが、思いきって送付したそうです。先生がどんな反応をしたのか気になりますね。
リーダー tetsuの責任感
この頃のtetsuは新しく加入したyukihiroが早く馴染めるよう、この4人がL’Arc〜en〜Cielなんだというイメージを植え付けたい、だから曲もいっぱいリリースしてライブもたくさんやる、と必死になっていました。
yukihiroが加入したときに、ファンの一部からはsakuraの方が良かったなど心ない批判もあったため、tetsuは新しいL’Arc~en~Cielの体制やイメージを作ろうとしていました。さすがリーダーですね。
L’Arc~en~Ciel 公式YouTube から「winter fall」の music clip が視聴できます。映像は、アメリカ・カリフォルニア州のデスヴァレーにある塩湖で空撮を交えて撮影されています。